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遠距離介護で役立つIoTアイテム!要介護4の親が活用中

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こんにちは、すんこです。

私の母は都内から新幹線で1時間くらいの所で一人暮らしをしています。まだ60代後半ですが、神経難病を患っていて昨年転倒し完全に車椅子生活になってしまい、要介護2から一気に要介護4に!

実は、2年前からIoT機器(スマートロック、スマートスピーカー、スマート家電など)を活用しながら遠距離介護をしてきました。

やっぱり介護の現場でこそ、どんどんITを活用すべきだと思ってます。もっと色々と便利なものが開発され、普及・導入しやすくなって介護される側もする側ももっと快適になればと思っています。

今日は遠距離介護に役立つIoT機器の紹介です!今日はちょっと長いです。。すみません。

母の場合

まずはじめに母のことを少し説明。現在要介護4ですが、訪問介護訪問看護のサービスを利用しながら、月の1〜2週間は近くの老人ホームでショートステイもしてます。ただ、家で一人でいる時間帯が長いです。

  • 1年前までは手すり等で伝い歩きはできてたが、今は完全車椅子生活
  • 神経難病とリウマチの影響で物をつかんだり、操作したりしづらい
  • 体幹が弱っていて立てるけどふらふら
  • スマホ(今はタブレット利用)は基本ダイニングに置きっぱなし
  • 声は普通に出るし、認知機能は非常にしっかりしている(私より記憶力が良い)

身体が不自由だとこんなことが大変!

3年くらい前から病気もだいぶ進行してきて、以下のことが課題となっていました。

  • 転倒時にHELPを呼ぶことがでいないスマホタブレットを持ち歩いていないため)
  • 玄関の鍵の開け閉めが大変(車椅子になってからは段差があるため完全NGに)
  • 家電のリモコンがうまく操作できないことも・・・
  • 夜、車椅子からベッドへ一人で移動した後、電気が消せない

そこで、2年前からスマートロック、スマートスピーカー、スマート家電を導入しました!

遠隔でも操作可能なスマートロック「セサミ mini」

スマートロック導入前の問題といえば、

  • 玄関まで行って鍵の開け閉めするのが大変(車椅子になってから不可能に)
  • 緊急時に自宅内に入れない(鍵が閉まっている場合)

そこで、導入したのがセサミminiです。スマートロックというと最近では本当に種類が増えていて、Qrio Lock (キュリオロック)とかも有名ですよね。

サポートが素晴らしい!

私がセサミminiを選んだ一番の理由は、Amazonでの評価が高く、サポートのサービスがとても良いと書いてあったからです。実際、本当に親切&丁寧に対応してくれます

実は、母の家の玄関の鍵のところがちょっと小さく、アダプターが必要だったのですが、玄関の鍵の写真を撮ってメールで送ったら、数日以内にアダプターを作って郵送してくれました。しかも、無料で!対応の速さと丁寧さにはホントにびっくりしました。

こんな感じで取り付けました。

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セサミmini x 様々なサービスでこんなことが可能に!

セサミminiを導入してからこんなことが可能になりました。

  • スマートスピーカーAmazon Echo Dot - alexa)と連動することで、「アレクサ、玄関の鍵を開けて」「アレクサ、玄関の鍵を閉めて」という風に声だけで、玄関の鍵の開閉ができるように
  • ダイニングにいながら玄関が閉まっているかどうか確認可能
  • スマートスピーカーの「定型アクション」というものを利用して、毎日決まった時間に自動で鍵が閉まるように設定
  • IFTTT(イフト)を活用し、毎朝決まった時間に玄関の鍵を開錠ショートステイ中とかは遠隔でOFFにしたり可能)※IFTTT(イフト)とは、様々なプラットフォームやSNSを連携できるウェブサービスです。
  • 緊急時には、都内にいながら私が遠隔で母の自宅の玄関の鍵の開閉も可能に(ただし、マンションなので、どうしても建物のエントランスのオートロックは解錠できないという問題は残ります。。。)

公式HPはこちら → セサミ スマートロック | CANDY HOUSE JAPAN

話しかけて様々なことができる「Amazon Echo Dot(アレクサ )」

Amazon Echo Dot(アレクサ )を導入前の一番の問題は、

  • スマホタブレットは重くて持ち歩けない為、自宅内で転倒した時、電話で助けを求めることができない

実は、何年か前に、転倒したあと自力で起き上がることができず、真冬の冷たいフローリングの床の上で、5時間程倒れたままになってしまい、肺炎をかなりこじらせたことがあります。この時は電話が繋がらなかったことを不審に思い、ケアマネさんが自宅に駆けつけてくれて発見されました。

スマートスピーカー同士で通話可能な Amazon Echo を購入

スマートスピーカー導入したのは2019年の年末。種類がいろいろあるので、悩みました。Amazon EchoGoogle Home、LINE Clova を検討したのですが、最終的には Amazon Echo にしました。

決め手となったのは、Amazonスマートスピーカー同士であれば通話ができるという点Google のものはまだ日本では通話機能は無いらしく、LINE のスマートスピーカーはLINE 通話とかLINEの送信はできるけど、他の機能が若干微妙かなと感じました。(2019.11時点)。もちろん、我が家にも導入しました。

母が1日の大半の時間を過ごす場所でもあるリビング・ダイニングルームには、Echo Dot (エコードット) を導入しました。

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実は、寝室には Echo Flex (エコーフレックス) というコンセントに直接差し込むタイプのものを設置しました。以下写真のコンセントに差している上のもの。下の四角いのはSwitchBot Hub Mini です。あとで説明します。(※ちなみに、Flex は今はもう売っていないようです)。

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これで、自宅内のどこで転倒しても私の Amazon Echo へ通話して助けを求められるようになりました。

Amazon Echo 通話を使った遠距離介護の例

実際、1年半の間に、5〜6回くらい転倒したり、車椅子からずり落ちてしまい自力で起き上がれず、Echo で私に助けを求めたことがあります。Echo から離れた位置での転倒だと、話が聞き取りづらかったりするんですが、何度もかけ直したり大きな声で呼びかけたりして状況を聞き出し → ケアマネさんや訪看さん、時間帯や内容によっては近くに住む母のお友達に私の方からTELし、母の自宅へ駆けつけていただくという流れです。

Amazon Echo でこんなことも可能に

スマートスピーカー同士であれば通話以外にも、「声」を使って色々なことが可能になったことで、生活がかなり便利になりました。例えば、

  • ニュース、天気、時刻などを聞く
  • 和暦から西暦に変換してもらう、計算をしてもらう
  • 買い物リストに追加、予定Google Calendar に追加
  • カップ麺とかを食べる時のタイマーとして使う
  • 「スキル」というアプリみたいなもので拡張し、脳トレやしりとりをしたり
  • スマートロック "セサミ" と連携させて、玄関に行かずとも声で鍵の開閉をしたり
  • radikospotify と連携させて、音楽やラジオを聴く

中でも、「定型アクション」が非常に役立っています。例えば、「定型アクション」を利用して「アレクサ 、おはよう」というと、以下を流してくれます。

  1. 今日の日付
  2. その日の話題(「今日は何の日」的なプチ情報を教えてくれる)
  3. 今日の予定(Google Calendarとリンクさせてます)
  4. 今日の天気予報
  5. フラッシュニュース(NHKニュースやYahoo!ニュースなど)

他にも定型アクションを利用して、色々な用途で使っています。

  • お昼前・夕飯前にリマインダーYouTubeを見ながら体操をするなど)
  • 夕方の決まった時刻になると、自動で玄関の鍵をロック
  • 毎日夕飯後の時間にリマインダー(薬の飲み忘れないか?明日の予定)

などなど。工夫次第ではもっともっと色々とできそうです。

Alexaと組み合わせて声で家電の操作が可能な「SwitchBot」

最後は、SwitchBot の紹介です。導入前、一番問題となっていたのが、夜寝る時に車椅子からベッドへ一人で移動した後、電気が消せないということでした。あとは、病気のせいでリモコンの操作が少し難しくなってきていました。

そこで、導入したのがこちらの2つのタイプ(母の自宅にはそれぞれ2つずつ設置)。

  • SwitchBot スイッチ
  • SwitchBot Mini Hub

リモコン無い家電に「SwitchBot」

こちらが電源スイッチに直接取り付ける「SwitchBot」。リモコンがついていない照明を使っている寝室とキッチンで使ってます。アレクサ と連携させているので、「アレクサ 、キッチンの電気をつけて」というと、ウィーンって動いて電気をつけてくれます。ちょっとアナログな感じ(笑)。これで、ベッドへ入った後の問題は解決。

たまに、ネットの接続状況が良くなかったり、Amazon もしくは SwitchBot 側で障害が出てると、使えないこともたまーにあります。

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「SwitchBot Hub mini」で赤外線リモコンがある家電は声で操作

こちらが、赤外線リモコンがついている家電と Alexa を連携できる「SwitchBot Hub mini」です。先程のSwitchBot スイッチとも連携できます。リビングと寝室に合計2つ設置してます。

赤外線リモコンを学習させて、声で操作できるようになります。母の自宅では、テレビ、エアコン、扇風機、リビングの照明、ダイニングの照明をつなげています。ON / OFFはもちろん、テレビはチャンネルを変えたり、エアコンは設定温度を変更したりもできます。

先程のSwitchBot スイッチとも連携させて、寝室の照明、キッチンの照明もリンクさせています。

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まとめ

こんな感じで、以下の IoTアイテムを活用して、遠距離介護に役立ててます。母も以前より生活が快適になったと喜んでいます。

  • セサミ mini
  • Amazon Echo Dot & Flex
  • SwitchBot スイッチ & SwitchBot Hub Mini

ただ弱点は、やはりネット、wi-fiBluetooth などがうまく繋がらなくなったり、障害が発生しちゃうと色々と使えなくなるのがイマイチ。でも、稀です。

他にも色々とやり方次第でもっと便利になりそうですが、今のところはこんなところです。ちなみに、遠距離介護や今日紹介したスマート機器に関してご質問とかあればいつでもコメントください!